バーチャルオフィスの審査は厳しい?審査基準と通過のコツを徹底解説

バーチャルオフィスを契約しようとした時、「審査」という言葉に少し身構えてしまった経験はありませんか?事業のスタートアップに便利なサービスですが、この審査が一体どのようなものなのか、不安に思う方も多いでしょう。この記事では、あなたのそんな不安を解消するため、審査の目的から具体的な対策までお伝えします。一緒に審査への理解を深め、自信を持って新たな一歩を踏み出しましょう。
この記事でわかること
- なぜ審査が必要?: 法律(犯罪収益移転防止法)に基づく審査の目的と重要性がわかります。
- 何を見られる?: 事業内容や提出書類など、審査で具体的にチェックされる5つのポイントがわかります。
- どうすれば通る?: 審査に必要な書類から、通過率を上げるための具体的なコツまで、実践的な対策がわかります。
- 落ちる理由は?: 審査に落ちてしまう典型的なパターンとその対策、よくある質問への回答がわかります。
Contents
なぜバーチャルオフィスには審査があるのか?

「住所を借りるだけなのに、なぜ審査が必要なの?」と疑問に思うかもしれません。しかし、この審査は、あなた自身とバーチャルオフィス運営会社、そして社会全体を守るために非常に重要な役割を果たしています。
法律(犯罪収益移転防止法)で定められているから
最も大きな理由は、「犯罪による収益の移転防止に関する法律(通称:犯罪収益移転防止法)」によって、バーチャルオフィス事業者に厳格な本人確認が義務付けられているからです。この法律は、マネー・ローンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与といった犯罪行為に、法人の住所や郵便物転送サービスが悪用されるのを防ぐことを目的としています。
経済産業省のガイドラインでも、バーチャルオフィス事業者が「特定事業者」として、利用者との取引時に本人特定事項(氏名、住所、生年月日など)の確認や、取引記録の保存などを行うべきだと示されています。つまり、審査は法律遵守のために不可欠なプロセスなのです。
サービスの信頼性と安全性を維持するため
厳格な審査は、利用者全員が安心してビジネスに集中できる環境を維持するために不可欠です。もし審査がなければ、詐欺や違法な商取引を行う事業者が簡単に入居できてしまい、その住所を利用する健全な事業者まで、深刻な風評被害を受けるリスクに晒されてしまいます。
【要注意】「審査なし」を謳うバーチャルオフィスの危険性
「審査なしですぐに使える」という言葉は、一見すると手軽で魅力的に聞こえるかもしれません。しかし、その裏には大きな危険性が潜んでいます。
犯罪の温床となるリスク
審査がないということは、犯罪目的の利用者を排除できないということです。あなたの事業所の住所が、特殊詐欺やマネー・ローンダリングといった犯罪グループの活動拠点として悪用される可能性があります。
あなたの事業への風評被害
万が一、同じ住所を利用する他の利用者が事件を起こした場合、ニュースなどでその住所が報道されることがあります。その結果、「あの怪しい会社と同じ住所だ」と見なされ、あなたの事業の社会的信用が著しく低下し、取引先や顧客を失うことにもなりかねません。
適切な審査は、決してあなたをふるいにかけるための「壁」ではありません。むしろ、あなた自身とあなたの事業の価値を、不測のリスクから守るための「盾(たて)」なのです。
fabbitのバーチャルオフィス審査でチェックされる5つのポイント

では、具体的に審査ではどのような点が見られているのでしょうか。多くのバーチャルオフィス運営会社が共通して重視する5つのポイントを解説します。
事業内容の明確性と適法性
審査担当者が最も知りたいのは、「あなたがどのような事業を、どのように行うのか」という点です。事業内容が不明確であったり、公序良俗に反する可能性があったり、許認可が必要な業種で無許可であったりすると、審査通過は難しくなります。
- OK例: 「Webサイト制作事業。主に中小企業向けに、WordPressを用いたホームページの企画、デザイン、制作、保守を行う」
- NG例: 「コンサルティング事業」(具体的に何をコンサルティングするのか不明)、「簡単に儲かるノウハウの販売」(実態が不透明でトラブルに発展しやすい)
申込者情報の正確性
提出された本人確認書類と申込情報に相違がないか、正確性が厳しくチェックされます。住所の表記揺れ(「1-2-3」と「1丁目2番3号」など)といった軽微なミスでも、確認のために時間がかかったり、不信感につながったりすることがあります。意図的な虚偽記載は、言うまでもなく審査に落ちる直接的な原因となります。
過去の利用履歴や信用情報
過去に他のバーチャルオフィスで料金滞納や規約違反といったトラブルを起こしていないかも、確認される場合があります。また、申込者個人の信用情報が著しく低い場合も、支払い能力に懸念があると判断される可能性があります。
反社会的勢力との関わり
これは言うまでもありませんが、申込者自身またはその事業が反社会的勢力と一切の関わりがないことが絶対条件です。契約書にも、反社会的勢力の排除に関する条項が必ず盛り込まれています。
WebサイトやSNSなど事業実態の証明
特にこれから事業を始める方にとって重要なのが、事業の実態を客観的に示せるかどうかです。完成されたものでなくても、事業内容がわかるWebサイトや、活動内容を発信しているSNSアカウントがあると、信頼性が格段に高まります。口頭での説明だけでなく、「私たちは本気でこの事業に取り組んでいます」という姿勢を示す材料になります。
fabbitでは、これらのポイントを総合的に判断し、お客様が安心して事業を成長させられるようサポートしています。ご自身の事業について、ぜひお気軽にご相談ください。
バーチャルオフィスの審査に必要な書類一覧

審査をスムーズに進めるためには、事前の書類準備が鍵となります。契約形態(個人事業主か法人か)によって必要書類が異なりますので、ご自身のケースに合わせて確認しましょう。
個人・個人事業主の場合
| 提出物 | 書類名 | 補足・注意点 |
| 必須 | 本人確認書類 | 運転免許証(両面)、パスポート、マイナンバーカード(表面)など顔写真付きのもの。 |
| 必須 | 現住所確認書類 | 発行3か月以内の住民票の写し、公共料金の領収書など。 |
| 任意 | 事業概要資料 | 事業計画書、サービス内容がわかるWebサイトURL、SNSアカウントなど。信頼性を高め、審査を有利に進める効果があります。 |
法人の場合
| 提出物 | 書類名 | 補足・注意点 |
| 必須 | 履歴事項全部証明書 | 発行3か月以内の原本が必要です。 |
| 必須 | 印鑑証明書 | 発行3か月以内の原本が必要です。 |
| 必須 | 代表者の本人確認書類 | 個人の場合と同様、代表取締役の顔写真付き身分証明書が必要です。 |
| 任意 | 株主名簿・事業計画書 | 事業の実態や資本関係の確認のため、提出を求められる場合があります。 |
これらの書類は運営会社によって若干異なる場合がありますので、必ず申し込みを検討しているバーチャルオフィスの公式サイトで最新の情報を確認してください。
【要注意】バーチャルオフィスの審査に落ちる主な理由と対策

「しっかり準備したつもりなのに、審査に落ちてしまった…」そんな事態は避けたいものです。ここでは、審査に落ちてしまう主な理由と、そうならないための対策を具体的に解説します。
事業内容が不明確・またはリスクが高いと判断された
- 理由: 「コンサルティング」「アドバイザー」「情報販売」など、実態が掴みにくい事業内容は敬遠されがちです。また、アダルト関連、ギャンブル、マルチレベルマーケティング(MLM)などは、多くのバーチャルオフィスで利用規約上禁止されています。
- 対策: 誰が読んでも事業内容が具体的に理解できるよう、専門用語を避け、平易な言葉で説明する資料を準備しましょう。「どのような顧客に、どのようなサービスを、どのように提供するのか」を明確に伝えることが重要です。
提出書類の不備・虚偽記載
- 理由: 書類の有効期限切れ、画像の不鮮明(ピンボケ、光の反射)、申込情報との不一致などが挙げられます。これらは意図的でなくても「管理が杜撰な人」という印象を与えかねません。
- 対策: 申し込み前に、必要書類のリストと有効期限を再確認しましょう。スマートフォンで撮影する場合は、明るい場所で、書類全体がはっきりと写るように撮影します。
審査担当者への態度が悪い
- 理由: 意外に思われるかもしれませんが、これも重要なポイントです。問い合わせ時の言葉遣いが横柄であったり、質問に対して非協力的であったりすると、「この人と契約して、将来的にトラブルにならないだろうか」と懸念されてしまいます。
- 対策: 審査も一つのビジネスコミュニケーションです。丁寧な言葉遣いを心がけ、質問には誠実に回答しましょう。良好な関係を築く意識が、スムーズな契約につながります。
審査通過率を上げる3つのコツ

審査に落ちないための対策に加えて、さらに通過率を上げるための「攻め」のコツを3つご紹介します。
事業への熱意と将来性を伝える
書類や申込フォームの備考欄などを活用し、なぜこの事業を始めたいのか、将来的にどのように成長させていきたいのか、といった熱意を伝えましょう。単なる手続きとしてではなく、あなたのビジネスパートナーを探すような気持ちで臨むことが大切です。
事業用のWebサイトやSNSを事前に準備する
前述の通り、事業の実態を示す客観的な証拠は非常に強力です。無料のサービスでも構わないので、事業内容、サービスメニュー、プロフィールなどを記載した簡単なWebサイトや、事業に関連する情報を発信するSNSアカウントを用意しておきましょう。
不安な点は正直に相談する
「この事業内容で審査に通るか不安…」「まだ準備中の部分が多い…」といった懸念があれば、隠さずに正直に運営会社に相談してみましょう。誠実な姿勢は信頼につながりますし、運営会社側から改善のためのアドバイスをもらえる可能性もあります。
よくある質問(FAQ)

最後に、バーチャルオフィスの審査に関してよく寄せられる質問にお答えします。
審査にはどのくらいの期間がかかりますか?
一般的には、必要書類をすべてご提出いただいてから3営業日~1週間程度 結果をご連絡します。
【審査期間】
| 項目 | 期間 | 備考 |
| 標準審査期間 | 最短3営業日~1週間程度 | 必要書類すべてご提出後からカウント |
| 延長ケース | 1週間以上 | 書類不備や事業内容確認に時間を要する場合 |
審査の基本的な流れは以下の通りです。
【審査プロセス】
| ステップ | 担当者 | 内容 |
| 1 | お客様 | Webフォームからお申込み |
| 2 | お客様 | 必要書類の提出 |
| 3 | fabbit | 書類と申込内容の確認 ※不備や不明点がある場合は、この段階でご連絡 |
| 4 | fabbit | 審査結果のご連絡 |
書類に不備があった場合や、事業内容の確認に時間を要する場合は、上記以上の日数がかかることもございます。スムーズな契約開始のためにも、事前の書類準備にご協力をお願いいたします。
もし審査に落ちたら、再申し込みはできますか?
多くの運営会社では再申し込みが可能ですが、審査に落ちた原因を改善しないまま申し込んでも、結果は同じです。なぜ審査に通らなかったのかを冷静に分析し、事業計画を見直したり、書類を完璧に揃えたりした上で、再度チャレンジしましょう。
バーチャルオフィスだと法人口座の開設が難しいと聞きましたが…
確かに、一部の金融機関ではバーチャルオフィスというだけで審査が厳しくなる傾向はあります。しかし、「バーチャルオフィスだから口座開設できない」ということは決してありません。 重要なのは、事業の実態や事業計画を明確に説明できることです。信頼できるバーチャルオフィスを契約し、必要な書類を不備なく準備すれば、法人口座の開設は十分に可能です。fabbitのオフィス内覧予約・入居ご検討方はこちら
まとめ
バーチャルオフィスの審査は、あなたのビジネスを守り、信頼性を高めるための重要なプロセスです。審査基準を正しく理解し、事業内容を明確に伝え、必要な書類を丁寧に準備すれば、決して怖いものではありません。この記事を参考に、自信を持って審査に臨み、あなたのビジネスを次のステージへと進めてください。fabbitは、あなたの挑戦を全力でサポートします。
