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フォンブース活用ガイド|集中できるオフィス環境づくりの選択肢

あなたのオフィスでは、Web会議の声が響いていたり、周りの会話が気になって作業に集中できなかったりしませんか?そんな「音」の悩みを解決する有効な手段として、「フォンブース」が注目されています。この記事では、フォンブースの基本から具体的な選び方、そして意外な導入方法まで、あなたの会社の生産性を高めるためのヒントを分かりやすく解説します。

この記事で分かること

  • フォンブースの基本と、今なぜ人気なのかが分かる 
  • 導入のメリット・デメリット(消防法など重要注意点も解説) 
  • 失敗しないための選び方と3つのポイント 
  • 購入・レンタル・サブスクの費用を徹底比較 
  • コストを抑えて導入する”意外な方法”とは?

そもそもフォンブースとは?

フォンブースとは、一言でいえば「オフィス内に手軽に設置できる、一人用を中心とした防音個室」のことです。

昔ながらの公衆電話ボックスを思い浮かべるかもしれませんが、現代のフォンブースは全くの別物。内部にはデスク、チェア、電源、換気扇などが完備され、まるで小さな書斎のような空間です。

主な目的は、周囲に音を漏らさず、また周囲の音を遮断すること。これにより、「Web会議」や「高い集中力が求められる作業」に最適な環境を生み出します。会議室を増設するような大掛かりな工事は不要で、オフィスの一角に「置くだけ」でプライベートな空間を作り出せるのが大きな特長です。現代の多様な働き方に合わせて進化した、新しいオフィスツールです。

なぜ今フォンブースが人気?注目される3つの背景

なぜ、これほどまでにフォンブースが求められているのでしょうか。そこには、現代のオフィスが抱える3つの大きな変化が関係しています。

Web会議の大幅な増加

働き方改革やコロナ禍を経て、Web会議はビジネスシーンに不可欠なツールとなりました。しかし、自席で会議に参加すると、自分の声が周りに迷惑をかけたり、逆に周りの雑音で相手の声が聞き取れなかったり、といった問題が頻発します。情報漏洩のリスクも無視できません。高い遮音性を持つフォンブースは、こうしたWeb会議の多くの課題を解決します。

オープンなオフィス空間の普及

近年、部署間のコミュニケーション活性化などを目的に、壁や間仕切りの少ない「オープンオフィス」を採用する企業が増えました。しかし、その開放性が、かえって「音が気になる」「視線が気になる」といった新たなストレスを生み出す原因にもなっています。フォンブースは、オープンな空間の良さを活かしつつ、必要な時にプライベートな空間を確保できる解決策です。

「集中」の価値の高まり

ある研究では、オフィスにおける騒音が従業員の生産性を低下させることが指摘されています。※1

企画書の作成やデータ分析など、深い集中を要する業務の価値が高まる現代において、「静かな環境をいかに確保するか」は企業にとって重要な経営課題です。フォンブースは、従業員一人ひとりの集中力を最大限に引き出すための投資として、大きな注目を集めているのです。

【徹底比較】フォンブース導入のメリット・デメリット

フォンブースは多くのメリットをもたらしますが、一方で導入前に知っておくべきデメリットも存在します。ここでは、双方を客観的に比較し、あなたのオフィスに本当に必要かどうかの判断材料を提供します。

導入のメリット

  • メリット1:生産性の向上: 周囲の雑音をシャットアウトすることで、従業員は目の前の業務に深く集中できます。これにより、作業の質とスピードの向上が期待できます。
  • メリット2:Web会議の品質向上: クリアな音声で会話できるため、コミュニケーションが円滑になり、会議の効率が上がります。重要な商談でも、安心して臨むことができます。
  • メリット3:プライバシーと情報漏洩対策: クライアントとの電話や人事関連の面談など、機密性の高い会話も、情報漏洩を心配することなく行えます。
  • メリット4:省スペースと柔軟性: 会議室を一つ作るほどのスペースは不要です。オフィスの一角に設置でき、レイアウト変更に合わせて移動させることも比較的容易です。

導入のデメリットと注意点

  • デメリット1:コスト: 導入には初期費用がかかります。1台あたり数十万円から百万円以上するものもあり、決して安い投資ではありません。
  • デメリット2:圧迫感の可能性: 製品によっては、内部が狭く感じられたり、閉塞感を覚えたりする人もいるかもしれません。
  • デメリット3:消防法への対応: これは特に重要な注意点です。個室と見なされるタイプのフォンブースは、消防法の規制対象となります。具体的には、スプリンクラーや火災報知器の設置が義務付けられる場合があります。

東京消防庁の指針※2によると、一定の基準(例:床面積が6㎡以下、不燃材料の使用など)を満たすことで、消防用設備の一部設置が免除される特例もありますが、導入前には必ず所轄の消防署への確認が必要です。

【用途・目的別】失敗しないフォンブースの種類と選び方のポイント

フォンブースと一括りにいっても、その種類は様々です。ここでは、代表的なタイプと、あなたの会社の目的に合った製品を選ぶためのポイントを解説します。

構造による分類

  • クローズド型(完全個室タイプ): 天井と壁に囲まれた、最も遮音性が高いタイプです。Web会議や機密性の高い会話に最適ですが、消防法への対応が必須となり、価格も高めになる傾向があります。
  • セミクローズド型(半個室タイプ): 天井や壁の一部が開いているタイプです。完全な防音はできませんが、周囲の音を適度に和らげ、集中環境を作り出します。比較的安価で、消防法の規制を受けにくいのがメリットです。
  • オープン型: ソファなどを高いパネルで囲ったタイプです。防音性よりも、周囲の視線を遮る「心理的な個室感」を重視しています。短時間の集中作業や、カジュアルな打ち合わせに向いています。

選び方の3つのポイント

  • ポイント1:「遮音性」を数値で確認する: 遮音性能は「Dr値(音響透過損失)」という指標で示されることがあります。数値が大きいほど遮音性が高くなります。一般的な防音室の性能レベルは、Dr-30程度が一つの目安とされています。
  • ポイント2:「サイズ」と「設置場所」を明確にする: 誰が、何人で、どんな目的で使うのかを具体的にイメージしましょう。1人用か、2人用か。設置予定場所の寸法を測り、搬入経路も確認しておくことが重要です。
  • ポイント3:実際に「体験」してみる: カタログスペックだけでは、実際の使い心地や遮音性は分かりません。可能であれば、メーカーのショールームや導入している企業を訪問し、実物を体験することをお勧めします。

気になる価格は?購入・レンタル・サブスクの費用を徹底比較

フォンブース導入のハードルとして、まず費用が挙げられます。ここでは、主な導入形態である「購入」「レンタル」「サブスクリプション」の3つの費用感と、それぞれのメリット・デメリットを比較します。

購入

  • 費用相場: 1台あたり50万円~150万円程度が中心。高機能なものだと200万円を超える製品もあります。
  • メリット: 長期的に見れば、トータルコストが最も安くなる可能性があります。自社の資産として計上できます。
  • デメリット: 初期投資が大きい。故障時の修理や、不要になった際の処分は自社で行う必要があります。

レンタル

  • 費用相場: 月額3万円~8万円程度。
  • メリット: 初期費用を抑えて導入できます。「お試し」で導入し、効果を見てから本格導入を検討するといった柔軟な使い方が可能です。
  • デメリット: 長期間利用すると、購入するより割高になります。

サブスクリプション

  • 費用相場: 月額2万円~6万円程度。
  • メリット: レンタルよりもさらに手軽に始められます。メンテナンスや最新機種への交換サービスが含まれている場合もあります。
  • デメリット: 所有権はなく、あくまで利用権です。カスタマイズなどは基本的にできません。

結局どれがいい?コストシミュレーション

仮に100万円のフォンブースを導入する場合、3年間のトータルコストを単純計算してみましょう。

  • 購入: 100万円
  • レンタル(月額5万円と仮定): 5万円 × 36か月 = 180万円
  • サブスク(月額4万円と仮定): 4万円 × 36か月 = 144万円

このように、利用期間が長くなるほど購入のコストメリットが大きくなります。しかし、これはあくまで単純計算です。実際には、「自社のオフィス環境が数年後にどう変化するか」「従業員のニーズは変わらないか」といった不確定要素も考慮する必要があります。

「買う」だけじゃない!フォンブース付きオフィスのススメ

ここまで、自社でフォンブースを「導入する」ことを前提に話を進めてきましたが、より手軽な選択肢もあります。それは、「はじめからフォンブースが設置されているワークスペースを利用する」という方法です。

フレキシブルオフィスの活用

近年、必要な時に必要な分だけ利用できる「レンタルオフィス」や「コワーキングスペース」といったフレキシブルオフィスが急速に普及しています。そして、多くの施設では、共用設備として高品質なフォンブースが複数台設置されています。

この方法には多くのメリットがあります。

  • 初期投資・管理コストがゼロ: フォンブースの購入費用はもちろん、消防法対応やメンテナンスの手間も一切かかりません。
  • 必要な時にすぐ使える: 自社で導入する場合、選定から設置まで数週間〜数か月かかることもありますが、フレキシブルオフィスなら契約後すぐに利用を開始できます。
  • 柔軟な働き方に対応: 従業員が自宅や外出先の近くにある拠点のフォンブースを利用するなど、より柔軟で効率的な働き方が可能になります。

fabbitの快適なワークスペース

私たちfabbitが運営するワークスペースも、ほとんどの店舗でフォンブースを完備しています。

  • レンタルオフィスに興味がある方向け: fabbitのレンタルオフィスは、プライベートな執務空間に加え、共用のフォンブースも利用可能です。静かな個室で集中し、Web会議はフォンブースで行う、といった使い分けができます。
    fabbitのレンタルオフィス詳細はこちら
  • コワーキングスペースを検討中の方向け: fabbitのコワーキングスペースには、集中したい時にいつでも使えるフォンブースが設置されています。オープンな空間での協業と、クローズドな空間での集中を、あなたの仕事に合わせて自由に組み合わせられます。
    fabbitのコワーキングスペース詳細はこちら

まとめ

フォンブースは、現代オフィスの「音」の問題を解決し、生産性を高める強力なツールです。しかし、導入にはコストや法的な課題も伴います。最も手軽で確実な方法は、フォンブース完備のワークスペースを活用することかもしれません。まずは、その快適な環境を実際に体感してみませんか?お気軽にご内覧ください。


まずは、フォンブースが設置された快適なオフィス環境を実際に体感してみませんか?

参照・引用元一覧

  1. 無意味雑音存在下での単純計算作業時におけるうるささ・疲労感および作業成績https://www.jstage.jst.go.jp/article/jje1965/37/1/37_1_19/_pdf/-char/ja
  2. 可動式ブースに係る消防用設備等の取扱いについて – 東京消防庁 – https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/office_adv/kahansikibooth.html