COLUMNコラム

スタートアップ投資とは?始め方からリスク対策まで解説

未来のユニコーン企業を、創業期から応援してみませんか?投資の基本から具体的な始め方、知っておくべきリスクまでを網羅的に解説。さらに、良い投資先を見極めるヒントとして、資金調達を目指す「起業家の視点」も合わせて紹介します。未来への投資の第一歩を、ここから踏み出しましょう。 

この記事で分かること 

  • スタートアップ投資の3つの魅力と4つのリスク 
  • 初心者でも少額から始められる2つの具体的な方法
  • リスクを抑える「エンジェル税制」の知識 

そもそもスタートアップ投資とは?未来を創る挑戦者への応援チケット

 スタートアップ投資とは、一言でいえば「まだ世にない新しい価値を創造しようとしている、設立から間もない企業に対して、その株式(未公開株)を取得する形で資金を投じること」です。 これは、すでに成熟した企業の株を売買する一般的な株式投資とは少し異なります。 スタートアップ投資を専門に行う投資家として、ベンチャーキャピタル(VC)やエンジェル投資家といったプロの投資家たちが存在します。彼らは資金を提供するだけでなく、経営に関するアドバイスを行うなど、事業の成長を二人三脚でサポートする重要な役割を担うことがあります。 

スタートアップ投資、3つの魅力と可能性

なぜ多くの投資家が、不確実性の高いスタートアップに惹かれるのでしょうか。そこには、リスクを超えるだけの大きな魅力があります。 

大きな経済的リターン(ハイリスク・ハイリターン) 

主な魅力の一つは、投資した企業が成功した場合に得られる大きなリターンです。もし投資先がIPO(株式上場)やM&A(合併・買収)に至れば、投資額の数十倍、時には数百倍のリターンを得られる可能性があります。 例えば、あるエンジェル投資家は10社に投資し、そのうち7社は失敗、2社は投資額と同程度の回収に留まりました。しかし、残りの1社が50倍の成功を収めたことで、ポートフォリオ全体では大きな利益を生み出しました。これがスタートアップ投資における「べき乗則」の一例です。もちろん、すべての企業が成功するわけではありませんが、その大きな経済的リターンの可能性が多くの投資家を惹きつけています。  

経済の活性化とイノベーションへの貢献

スタートアップは、新しい技術やサービスを生み出し、世の中に変革をもたらす存在です。あなたが投資した資金は、その企業の成長を直接支え、新たな雇用を生み、経済全体の活性化に繋がります。社会をより良くするイノベーションの一端を担う、という社会的な意義も大きな魅力の一つです。 

イノベーションを最前線で体感できる 

投資家としてスタートアップに関わることで、新しいビジネスが生まれる瞬間を間近で体感できます。情熱あふれる起業家との対話や、事業が成長していく過程は、お金には代えがたい刺激と学びを与えてくれるでしょう。 

3. 始める前に知るべき4つのリスクと注意点

大きな可能性がある一方で、スタートアップ投資には相応のリスクも伴います。挑戦する前に、以下の点を理解しておくことが重要です。 

投資回収の不確実性(元本割れリスク) 

スタートアップの多くは、事業が軌道に乗る前に撤退を余儀なくされます。投資した企業が倒産した場合、投資した資金が戻ってこない「元本割れ」のリスクは常に念頭に置く必要があります。失敗に至る理由は様々です。例えば、以下のようなケースがあります。 

・革新的なプロダクトが、市場のニーズとズレていた。 

・共同創業者同士の意見が対立し、チームが崩壊してしまった。 

・売上は伸びていたが、資金繰りが間に合わずに黒字倒産してしまった。 

情報の非対称性 

上場企業とは異なり、未上場のスタートアップは財務情報などの開示義務が限定的です。そのため、投資家が得られる情報は限られており、事業の将来性を正確に判断するのは容易ではありません。  

長い投資期間と低い流動性

スタートアップ投資は、IPOやM&Aといった形で成果が出るまでに、一般的に5年〜10年以上の長い期間を要します。また、未公開株は上場株のように自由に売買できないため、必要な時すぐに現金化することが難しい(流動性が低い)という特徴があります。 

税制優遇措置(エンジェル税制)の活用も視野に 

投資のリスクを軽減するための一つの策として、国が設けている「エンジェル税制※1」の活用があります。これは、特定の要件を満たすベンチャー企業へ投資を行った個人投資家に対して、所得税の優遇措置が受けられる制度です。投資時点と、株式売却時点のそれぞれで優遇措置があり、リスクを一定程度コントロールする上で重要な知識となります。 

初心者向け|スタートアップ投資を少額から始める2つの方法

「リスクは分かったけれど、やはり挑戦してみたい」。そう思った方のために、比較的少額から始められる代表的な方法を2つご紹介します。 

株式投資型クラウドファンディング※2 

これは、スタートアップの成長を支援するための仕組みです。インターネットを通じて、多くの個人投資家から少しずつ資金を集めます。日本証券業協会によると、「非上場株式の発行により、インターネットを通じて多くの人から少額ずつ資金を集める仕組み」と定義されています。 多くのサービスでは1社あたり10万円前後から投資が可能で、個人がスタートアップ投資に参加するハードルを大きく下げました。様々な分野のユニークな企業が募集を行っており、自分の興味や関心に合わせて応援したい企業を選べるのが魅力です。 

ベンチャーファンドへの出資 

ベンチャーキャピタル(VC)などが、複数のスタートアップに投資するために組成する「ファンド」に、個人が出資者として参加する方法もあります。これは、投資のプロが選んだ複数の企業に分散投資する形になるため、自分で投資先を選ぶ手間が省け、リスク分散の効果も期待できるのが特徴です。 

【起業家向け】投資家はここを見ている!資金調達を成功させる3つの鍵

ここからは視点を変えて、資金調達を目指す起業家の皆さんにお伝えします。投資家は、どのようなポイントを見てあなたの会社に「投資したい」と判断するのでしょうか。 

市場の魅力と成長性 

まず投資家が見るのは、「そのビジネスが、どれだけ大きく成長する可能性のある市場にいるか」です。市場規模が大きく、かつ今後も伸びていく見込みがあるか。そして、その市場の中でどのような課題を解決しようとしているのかを、明確に伝える必要があります。  

経営チームの経験と情熱

「誰がやるのか」は、事業内容と同じくらい、あるいはそれ以上に重要視されます。なぜ、このチームがこの事業を成功させられるのか。チームメンバーの過去の経験やスキル、そしてこの事業に対する強い意志(コミットメント)が、投資家の評価に影響します。 

事業計画の蓋然性と独自性 

アイデアがどれだけ素晴らしくても、それをどう実現していくかの具体的な道筋、つまり事業計画がなければ投資は受けられません。プロダクトの開発計画、マーケティング戦略、収益モデルなどを、説得力のあるデータと共に示すことが求められます。同時に、競合他社にはない「独自性」や「優位性」を明確にすることも重要です。 

投資ラウンドと事業拠点〜事業成長を加速させるオフィスの選び方〜 

スタートアップの成長は、資金調達の段階を示す「投資ラウンド」という言葉で語られることがよくあります。そして、このラウンドが進むにつれて、事業を運営する「拠点(オフィス)」のあり方も変化させていく必要があります。 

シード期:アイデアを形にする最初のステップ 

起業直後のこの時期は、まだプロダクトやサービスが固まっていない段階です。重要なのは、最小限のコストで事業をスタートさせること。自宅での登記も可能ですが、プライバシーや信頼性の観点から、ビジネス用住所を手軽に利用できるバーチャルオフィスなども有効な選択肢の一つです。また、他の起業家との交流や情報交換を求めるなら、柔軟に働けるコワーキングスペースの活用もおすすめです。 

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シリーズA以降:事業拡大とチームビルディングの拠点 

プロダクトが市場に受け入れられ、本格的な成長期に入ると、従業員も増え、チームとしての一体感を醸成する物理的な拠点が必要になります。このフェーズでは、敷金や内装工事などの初期費用を抑えつつ、必要な設備が整ったレンタルオフィスなどが有力な候補になります。企業の成長に合わせて柔軟にスペースを拡張できるため、急な人員増にも対応しやすいという大きなメリットがあります。 

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関連記事:スタートアップの成長フェーズとは?シードからレーターまで各段階の課題とやるべきことを徹底解説 

7. 投資はゴールではない:投資家と起業家のパートナーシップ

 

投資の実行は、スタートアップの物語の始まりに過ぎません。特にエンジェル投資家やVCは、資金を提供するだけでなく、「ハンズオン支援」と呼ばれる経営サポートを行うことが一般的です。投資家は自らの経験やネットワークを活かして、事業戦略への助言、新たな顧客や提携先の紹介、後続の資金調達のサポートなどを行います。起業家にとっては、こうした資金以外の支援が事業成長の強力な後押しとなり得ます。投資家と起業家は、単なる「金銭の貸し手と借り手」ではなく、未来を目指す「パートナー」としての関係を築いていくことが、成功の重要な要素となります。 

まとめ 

スタートアップ投資は、投資家にとっては未来への資産形成、起業家にとっては夢を実現する重要な手段です。投資を検討しているあなたは、まず少額から始められるクラウドファンディングで情報収集を。資金調達を目指すあなたは、事業計画と共に、最適なオフィス戦略の検討を始めてみてはいかがでしょうか。 

参照・引用元一覧 

  1. エンジェル税制 – 経済産業省 –
     https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/angeltax/index.html – スタートアップへの投資に関する税制優遇措置「エンジェル税制」の概要について参照。
  2.  株式投資型クラウドファンディング – 日本証券業協会 –
     https://market.jsda.or.jp/shijyo/kabucrowdfunding/ – 株式投資型クラウドファンディングの定義と仕組みについて参照。