オフィス移転コンサルティング基本ガイド|費用相場・選び方・成功のポイントを解説

オフィス移転の担当者に任命されたあなた。「何から手をつければ…」「通常業務と両立できるだろうか」そんな不安を感じていませんか?本記事では、その強力な味方となる「オフィス移転コンサル」について、費用から選び方まで、専門家の視点で分かりやすく解説します。
この記事で分かること
- オフィス移転コンサルの具体的な業務範囲と役割
- 専門家に依頼する3つの大きなメリットと、使わなかった場合の失敗リスク
- コンサルティング費用の料金体系と、移転全体の総額費用の目安
- 自社に最適なコンサルティング会社を失敗せずに選ぶための5つのポイント
Contents
そもそもオフィス移転コンサルティングとは?

「オフィス移転コンサルティング」と聞くと、少し大げさに聞こえるかもしれません。しかし、これは単なる引越し業者とは一線を画す、企業の成長を支える重要なパートナーです。
オフィス移転は、数十から数百にも及ぶタスクが発生する複雑なプロジェクトです。物件を探し、契約するだけではありません。新しいオフィスで社員が快適に、そして生産的に働ける環境を整え、旧オフィスを元の状態に戻すまで、すべてが移転プロジェクトに含まれます。
多くの企業がオフィス移転コンサルタントを利用する理由は、この複雑なプロジェクトを成功に導くためです。彼らは、移転を単なる「場所の移動」ではなく、「経営課題を解決し、企業成長を加速させる機会」と捉え、専門的な知見でサポートします。例えば、手狭になったから広い場所へ、というだけでなく、「採用を強化できるブランドイメージの良いエリアへ」「部門間の連携が生まれるレイアウトへ」といった戦略的な視点で移転を計画するのです。
コンサルに依頼できる業務範囲とメリット

では、具体的にコンサルタントに何を任せられるのでしょうか。その範囲は非常に広く、企業の要望に応じてカスタマイズ可能です。
多岐にわたるコンサルの業務範囲
オフィス移転コンサルタントが対応する業務は、大きく分けて以下のフェーズに分類されます。
- 計画・戦略立案フェーズ:
- 現状の課題分析と移転目的の明確化
- 移転コンセプトの策定
- スケジュールと予算の策定
- プロジェクトチームの組成支援
- 物件選定・契約フェーズ:
- 要件に合う物件の市場調査とリストアップ
- 物件の内覧同行と評価
- 賃貸条件の交渉サポート
- 契約内容のリーガルチェック
- 設計・デザインフェーズ:
- 働き方に合わせたオフィスレイアウトの設計
- 内装デザインの提案
- オフィス家具、ITインフラの選定
- 工事・実行フェーズ:
- 内装工事、電気・通信工事などの業者選定と管理
- 引越し業者の選定と管理
- 各種行政手続きのサポート
- 移転後・原状回復フェーズ:
- 移転後の運用サポート
- 旧オフィスの原状回復工事の査定と業者管理
これらのタスクをすべて自社で行うことの困難さは、想像に難くないでしょう。
コンサルに依頼する3つの大きなメリット
専門家に依頼することで、企業は以下の大きなメリットを享受できます。
- 担当者の負担を大幅に軽減: 本来の業務と並行して移転プロジェクトを進めるのは至難の業です。専門家に任せることで、担当者はプロジェクト全体の管理や意思決定に集中でき、通常業務への支障を最小限に抑えられます。
- コストの最適化: 「コンサル費用がかかるから、結局高くなるのでは?」と感じるかもしれません。しかし、専門家は物件の賃料交渉や工事業者の選定において、豊富な経験とネットワークを活かしてコスト削減を実現します。結果的に、自社で進めるよりもトータルコストを抑えられるケースは少なくありません。
- 移転の「失敗」リスクを低減: 移転には「想定より費用がかさんだ」「新しいオフィスが使いにくい」といった失敗がつきものです。専門家は過去の多くの事例から成功・失敗のパターンを熟知しており、潜在的なリスクを先回りして回避策を提案してくれます。
新しい働き方に合わせて、必ずしも大規模な移転だけが選択肢ではありません。プロジェクト単位で柔軟に使えるコワーキングスペースの活用や、よりコンパクトで機能的なレンタルオフィスへの移転も賢い選択です。
fabbitでは、お客様の多様なニーズに応える柔軟なオフィスプランをご用意しています。プロジェクト単位でのご利用に最適なコワーキングスペース、機能性を重視したコンパクトなレンタルオフィスの詳細をぜひご覧ください。
気になる費用は?オフィス移転コンサルの料金体系と相場

経営者の方が最も気になるのは、やはり費用でしょう。コンサルティング費用は、決して安価ではありませんが、その価値を理解することが重要です。
主な料金体系
料金体系はコンサルティング会社によって異なりますが、主に以下のパターンがあります。
- 固定報酬型: プロジェクトの規模や業務範囲に応じて、あらかじめ総額を決定する方式。予算管理がしやすいメリットがあります。
- 月額報酬型: プロジェクト期間中、月々定額の費用を支払う方式。長期にわたるプロジェクトで採用されることがあります。
- 成功報酬型: 賃料削減額や工事費削減額の一部を報酬として支払う方式。成果が明確な場合に採用されます。
- 坪単価型: オフィスの面積(坪数)に応じて単価が設定される方式。
費用相場の目安
依頼する業務範囲やオフィスの規模によって費用は大きく変動しますが、一般的な相場※1観は以下の通りです。
| オフィスの規模(従業員数) | 費用相場 |
| 小規模(〜30名) | 50万円~200万円 |
| 中規模(30名~100名) | 200万円~500万円 |
| 大規模(100名以上) | 500万円~ |
(注) 上記はあくまでコンサルティングフィーの目安です。実際の移転には、これに加えて物件取得費、内装工事費、引越し費用、原状回復費用などが別途発生※2ます。特に内装工事費は坪単価10〜30万円、原状回復費は坪単価5〜10万円程度が相場とされ、総額に大きく影響します。
重要なのは、目先のコンサル費用だけでなく、専門家を導入することによって削減できる潜在的なコストや、生み出される価値(生産性向上など)を総合的に判断することです。
【モデルケース】総額はいくら?従業員50名・70坪の場合
コンサルティング費用だけでなく、移転全体でどれくらいの費用がかかるのか、具体的なモデルケースを見てみましょう。
| 費目 | 算出根拠・内容 | 金額 |
| コンサルティング費用 | プロジェクトマネジメント、業者選定支援など。総工費の10〜15%が目安。 | 300万円 |
| 内装工事費 | 坪単価20万円 × 70坪 (デザイン設計、内装・電気・空調・防災工事など) | 1,400万円 |
| オフィス家具購入費 | 1人あたり8万円 × 50名 (デスク、チェア、会議テーブル、キャビネットなど) | 400万円 |
| 引越し作業費 | 1人あたり2万円 × 50名 (荷物の梱包、輸送、搬入作業) | 100万円 |
| 旧オフィスの原状回復費 | 坪単価8万円 × 70坪 (入居時の状態に戻すための解体・補修工事) | 560万円 |
| 合計費用目安 | 2,760万円 |
(注)上記はあくまで一般的なモデルケースであり、物件の状態、工事のグレード、ビルの規定などによって費用は大きく変動します。正確な費用を知るためには、必ず複数の専門業者から見積もりを取得してください。
失敗しない!オフィス移転コンサルティング会社の選び方5つのポイント

コンサル選びは、プロジェクトの成否を大きく左右します。数多くの会社の中から、自社に最適なパートナーを見つけるための5つのポイントをご紹介します。
実績と専門性
まず確認すべきは、自社と似た規模や業種の企業の移転を手がけた実績があるかです。特に、IT企業、クリエイティブ系、士業など、業界特有の働き方や必要な設備を理解しているかは重要なポイントです。公式サイトの事例紹介などを参考にしましょう。
担当者との相性
コンサルタントは、数ヶ月から1年以上にわたり伴走するパートナーです。担当者が親身に相談に乗ってくれるか、コミュニケーションは円滑か、といった人間的な相性は非常に重要です。複数の会社と面談し、信頼できる担当者かを見極めましょう。
提案力
単にこちらの要望を聞くだけでなく、プロの視点から「もっとこうすれば良くなる」という付加価値のある提案をしてくれるかも見極めポイントです。自社の経営課題や企業文化を深く理解しようと努め、戦略的な提案をしてくれる会社を選びましょう。
ワンストップ対応の可否
コンサルティングだけでなく、設計・デザイン、内装工事、引越しまで一気通貫で対応できる会社は、責任の所在が明確で、担当者の手間も省けるためおすすめです。各業者との調整もスムーズに進むでしょう。
料金の透明性
どこまでの業務が料金に含まれ、どこからが追加費用になるのか。見積もりの内訳が明確で、分かりやすく説明してくれる会社は信頼できます。複数の会社から見積もりを取り、内容を比較検討することが不可欠です。
移転までは必要ないけれど、今のオフィスの課題を解決したい、という場合には、住所機能だけを利用できるバーチャルオフィスや、必要な時だけ使える貸会議室・イベントスペースの活用も有効な手段です。
まとめ
企業の成長を加速させる良い機会です。信頼できるコンサルタントという羅針盤を得て、戦略的な移転プロジェクトを成功させましょう。この記事が、あなたのオフィス移転の第一歩となれば幸いです。
fabbitでは、お客様の企業の成長フェーズや働き方に合わせた最適なオフィスプランをご提案します。
参照・引用元一覧
本記事で参照した信頼できる情報源:
- オフィス移転コンサル会社のおすすめ5社比較!費用や選び方 – FreeConsul – https://freeconsul.co.jp/cs/officerelocation-consulting-recommend/
- オフィス移転の費用相場はどのくらい?内訳と概算費用もご紹介 – Switch Office – https://switchoffice.jp/column/office-money – 賃貸オフィス検索サイトによる費用内訳の解説。
