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【経営者・総務担当者様向け】仮設事務所はレンタル?購入?コストと最適な選択肢を徹底比較

急な増員でオフィスが手狭になったり、新規プロジェクトで一時的な拠点が必要になったり。そんな時、「仮設事務所」は力強い味方です。しかし、その選択は事業のコストやスピードに直結します。この記事では、あなたの会社の状況に最適な選択ができるよう、レンタルと購入の比較から第3の選択肢まで、分かりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 仮設事務所を「レンタル」する場合と「購入」する場合の、具体的な費用や会計処理の違い、メリット・デメリット
  • 「事業の立ち上げ期」「成長期」など、会社のフェーズごとに最適なオフィスの選択肢
  • 従来のプレハブとは違う、初期費用を抑え法人登記も可能な「レンタルオフィス」という第3の選択肢
  • 安心して契約するために知っておきたい、建築確認申請などの法律に関する注意点

契約前に確認!知っておきたい法律と注意点

仮設事務所を設置する際には、建築基準法が関わってきます。知らずに設置してしまい、後から是正勧告を受けるといった事態は避けたいものです。ここでは、最低限知っておくべきポイントを解説します。

「建築確認申請」は必要?不要?

原則として、建物を建てる際には行政の「建築確認申請」が必要ですが、仮設建築物には例外規定があります。

建築確認申請が不要になる主なケース

  • 工事現場の事務所など: 工事を施工するために現場に設ける事務所で、工事期間中の一時的なものである場合。(建築基準法第85条)
  • 10㎡以下の増改築: 防火地域・準防火地域「以外」の場所で、床面積10㎡以下の増築や改築を行う場合。

ただし、「不要」と判断するには専門的な知識が必要です。特に、自社の敷地に長期間設置するような場合は、たとえプレハブであっても建築確認が必要になる可能性が高いです。安全を期すためにも、契約する業者や、地域の特定行政庁(市役所の建築指導課など)に必ず確認しましょう。

契約形態の確認

レンタルやリース契約を結ぶ際は、契約書の内容をしっかり確認しましょう。特に、中途解約の条件や、契約終了時の原状回復の範囲、設備の修繕費用の負担区分などは、後々のトラブルを防ぐために重要なポイントです。

なぜ今「仮設事務所」が注目されるのか?

かつて「仮設事務所」といえば、建設現場のイメージが強かったかもしれません。しかし、現代のビジネス環境は、市場の変化に迅速に対応する「柔軟性」と「スピード」を企業に求めています。新規事業の立ち上げ、サテライトオフィスの設置、急な増員への対応など、恒久的なオフィスを構える前の「お試し期間」や「一時的な拠点」として、必要な時に必要な期間だけ利用できる仮設事務所の価値が見直されているのです。

特に、私たち中小企業にとって、身軽なフットワークは大きな武器です。大きな初期投資をかけて自社ビルを構えるのではなく、事業の成長フェーズに合わせてオフィスの規模や場所を最適化していく。そんな賢い経営戦略の一環として、仮設事務所は非常に有効な選択肢と言えるでしょう。

【徹底比較】レンタル vs 購入 のコストとメリット・デメリット

仮設事務所を検討する上で、最初の大きな分かれ道が「レンタル」か「購入」かです。どちらが自社にとって有利なのか、コスト面とそれ以外のメリット・デメリットを多角的に比較してみましょう。

コスト構造の比較

一見するとレンタルの方が安く感じますが、利用期間によっては購入の方がトータルコストを抑えられるケースもあります。それぞれの費用構造を理解することが重要です。

項目レンタル購入(新品・中古)備考
初期費用比較的安い(運搬・設置費、保証金など)高い(本体価格、運搬・設置費、基礎工事費など)新品の場合、本体価格だけで150万~500万円以上、さらに基礎工事やインフラ整備費で総額は数百万円単位となるのが一般的です。
月額費用発生する(レンタル料)なし(固定資産税は発生)レンタル料は坪数や設備により変動。
維持管理費レンタル会社負担の場合が多い自社負担(修繕費、メンテナンス費)契約内容によるが、一般的にレンタルの負担は少ない。
撤去費用発生する(運搬・撤去費)発生する(解体・撤去費、売却できれば相殺も)どちらの場合も、原状回復費用がかかる可能性がある。
会計処理経費計上(賃借料)資産計上(減価償却)レンタルは費用計上できるため、短期的な節税効果が見込める。

会計処理のポイント
会計上の扱いは、経営判断に大きく影響します。レンタル料は「賃借料」として全額経費計上できるため、利益を圧縮し法人税を抑える効果が期待できます。一方、購入した場合は「資産」として計上し、法定耐用年数に応じて毎年「減価償却費」として費用化していきます。どちらがキャッシュフロー上有利かは、企業の財務状況や利益計画によって異なります。

メリット・デメリットの比較

コスト以外の側面も見ていきましょう。利便性や柔軟性、資産価値など、自社が何を重視するかで評価は変わります。

レンタルのメリット

  • 初期投資を大幅に抑制できる: 事業の立ち上げ期など、手元資金を温存したい場合に最適です。
  • 必要な期間だけ利用できる: 数か月の短期プロジェクトから数年の利用まで、柔軟な契約が可能です。
  • 維持管理の手間が少ない: 修繕やメンテナンスはレンタル会社が行うため、本業に集中できます。
  • 会計処理がシンプル: 毎月のレンタル料を経費として処理するだけなので、経理の手間が省けます。

レンタルのデメリット

  • 長期利用では割高になる: 5年、10年と利用し続けると、購入するより総支払額が高くなる可能性があります。
  • カスタマイズ性が低い: 間取りの変更や内装の自由度は低く、あくまで「借り物」の範囲内での利用となります。
  • 資産にならない: どれだけ長く利用しても、自社の資産として残ることはありません。

購入のメリット

  • 長期利用でコストメリット: 長期間利用する場合、レンタルよりも総額を抑えられます。
  • 自由なカスタマイズ: 内装や間取りを自由に変更でき、自社のブランドイメージに合わせたオフィス作りが可能です。
  • 資産になる: 中古市場で売却したり、担保として活用したりできる可能性があります。

購入のデメリット

  • 高額な初期投資が必要: 本体価格に加え、様々な諸経費がかかり、キャッシュフローを圧迫する可能性があります。
  • 維持管理の責任とコスト: 固定資産税の支払いや、老朽化に伴う修繕はすべて自社で行う必要があります。
  • 不要になった際の「出口戦略」が必要: 不要になった際、その処分は自社の責任で行う必要があり、主に「売却」か「解体・廃棄」の2つの選択肢があります。
    • 1. 中古市場での売却 ユニットハウスやプレハブには専門の中古市場が存在し、専門の買取業者に売却できる可能性があります。売却価格は、建物の状態、築年数、サイズ、仕様によって大きく変動しますが、状態が良ければ購入価格の一部を回収でき、撤去費用を相殺、あるいは利益につながるケースもあります。ただし、必ずしも希望価格で売れるとは限らず、業者探しや査定交渉の手間はかかります。
    • 2. 解体・廃棄処分 建物の老朽化が激しい場合や、特殊な仕様で買い手がつかない場合は、解体して廃棄物として処分することになります。この場合、解体作業費、クレーンなどの重機代、運搬費、廃棄物処理費などで、一般的に数十万円単位の費用が発生します。 特に、古い建物の場合、断熱材などにアスベスト(石綿)が使用されている可能性があり、その場合は専門業者による調査や除去作業でさらに高額な費用がかかるリスクも考慮しなければなりません。
  • いずれの選択肢を取るにせよ、購入時には将来的な出口戦略まで見据えておく必要があります。

【事業フェーズ別】あなたの会社に最適なのはどっち?

レンタルと購入、それぞれの特徴が見えてきました。では、あなたの会社の今の状況には、どちらがよりフィットするのでしょうか。事業のフェーズごとに最適な選択肢を考えてみましょう。

フェーズ1:事業立ち上げ・短期プロジェクト期(〜2年)

  • おすすめ: レンタル
  • 理由: この時期は、事業の先行きが不透明なことが多いものです。まずは初期投資を抑え、市場の反応を見ながら柔軟に動ける体制を整えることが最優先。撤退のリスクも考慮すると、身軽なレンタルが圧倒的に有利です。数か月単位のプロジェクトであれば、迷わずレンタルを選択すべきでしょう。

フェーズ2:事業成長・拡大期(2年〜5年)

  • おすすめ: レンタル or 長期リース(購入も視野に)
  • 理由: 事業が軌道に乗り、人員も増えてくるこの時期は、最も悩ましいかもしれません。2〜5年という期間は、レンタルと購入の損益分岐点に近いケースが多くなります。将来的な本社移転や事業所の統廃合の可能性が少しでもあるなら、まだレンタルや、購入を前提としたリース契約(リースアップ後に買い取れるプラン)で様子を見るのが賢明です。

フェーズ3:事業安定・成熟期(5年以上)

  • おすすめ: 購入
  • 理由: 5年以上にわたってその場所で事業を継続することが確実であれば、購入のメリットが大きくなります。月々のレンタル料というキャッシュアウトがなくなり、資産として計上できるため、企業の信用力向上にも繋がります。自社のブランドを体現するオフィスとして、腰を据えた拠点作りが可能です。

第3の選択肢:すぐに使える「レンタルオフィス」という最適解

「プレハブやユニットハウスの仮設感は、少しイメージと違う…」「もっとスピーディーに、ビジネス仕様のオフィスが欲しい!」 そんな経営者・総務担当者のあなたにこそ知っていただきたいのが、第3の選択肢「レンタルオフィス」です。

従来の仮設事務所のイメージを覆す、ビジネスに特化したサービスで、特に中小企業の柔軟なオフィス戦略に最適です。

レンタルオフィスの圧倒的なメリット

  • 圧倒的なスピード感: 契約すれば、最短即日で利用開始できることも。内装工事やインフラ整備の必要がありません。
  • 初期費用を極限まで削減: 敷金・礼金が不要なケースが多く、PC一台ですぐに仕事が始められます。
  • ビジネスに必要な設備が完備: 机や椅子はもちろん、インターネット回線、複合機、会議室などが揃っています。
  • 一等地の住所で法人登記: 都心の一等地の住所で法人登記が可能なため、企業の信頼性が格段に向上します。
  • 柔軟な契約期間: 1か月単位での契約が可能な場合もあり、事業の状況に合わせて拡張・縮小が容易です。

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まとめ

仮設事務所の選択は、レンタルと購入の二択だけではありません。利用期間、コスト、事業フェーズを総合的に判断し、時にはレンタルオフィスという第3の選択肢も視野に入れることで、あなたの会社にとって最適な答えが見つかるはずです。まずは専門家に相談し、具体的な提案を受けてみることをお勧めします。