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  • 【柴田元幸×みんなの読書会】
    柴田先生、『ハックルベリー・フィンの冒けん』はどれだけ素晴らしい小説でしたか?

    開催日時 2018年2月22日(木曜日)19:45~21:45 ※開場19:20~
    開催場所 fabbit 大手町
    参加費 2,000円(当日現金払い)
    内容 「柴田元幸がいちばん訳したかったあの名作、ついに翻訳刊行!」

    柴田元幸訳『ハックルベリー・フィンの冒けん』(研究社)が刊行になりました。

    アーネスト・ヘミングウェイ曰く
    「あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する。」
    その名作を柴田元幸さんが翻訳されました。

    今夜、柴田元幸さんをゲストに読書会を開催します。

    翻訳に関心がある方も、小説を楽しみたい方も、読書会がはじめての人もぜひご参加ください!

    <課題作品>
    『ハックルベリーフィンの冒けん』
    著者:マーク・トウェイン
    訳者:柴田 元幸
    出版社:研究社
    本体価格:2,500円

    http://www.kenkyusha.co.jp/purec/

    内容紹介:
    ★柴田元幸がいちばん訳したかったあの名作、ついに翻訳刊行。
    ★オリジナル・イラスト174点収録。
    ★訳者 柴田元幸の「作品解題」付き。

    「トム・ソーヤーの冒けん」てゆう本をよんでない人はおれのこと知らないわけだけど、それはべつにかまわない。あれはマーク・トウェインさんてゆう人がつくった本で、まあだいたいはホントのことが書いてある。ところどころこちょうしたとこもあるけど、だいたいはホントのことが書いてある。べつにそれくらいなんでもない。だれだってどこかで、一どや二どはウソつくものだから。まあポリーおばさんとか未ぼう人とか、それとメアリなんかはべつかもしれないけど。ポリーおばさん、つまりトムのポリーおばさん、あとメアリやダグラス未ぼう人のことも、みんなその本に書いてある。で、その本は、だいたいはホントのことが書いてあるんだ、さっき言ったとおり、ところどころこちょうもあるんだけど。
     それで、その本はどんなふうにおわるかってゆうと、こうだ。トムとおれとで、盗ぞくたちが洞くつにかくしたカネを見つけて、おれたちはカネもちになった。それぞれ六千ドルずつ、ぜんぶ金(きん)かで。つみあげたらすごいながめだった。で、サッチャー判じがそいつをあずかって、利しがつくようにしてくれて、おれもトムも、一年じゅう毎日(まいんち)一ドルずつもらえることになった。そんな大金、どうしたらいいかわかんないよな。それで、ダグラス未ぼう人が、おれをむすことしてひきとって、きちんとしつけてやるとか言いだした。だけど、いつもいつも家のなかにいるってのは、しんどいのなんのって、なにしろ未ぼう人ときたら、なにをやるにも、すごくきちんとして上ひんなんだ。それでおれはもうガマンできなくなって、逃げだした。またまえのボロ着を着てサトウだるにもどって、のんびり気ままにくつろいでた。ところが、トム・ソーヤーがおれをさがしにきて、盗ぞく団をはじめるんだ、未ぼう人のところへかえってちゃんとくらしたらおまえも入れてやるぞって言われた。で、おれはかえったわけで。
      ――マーク・トウェイン著/柴田元幸訳『ハックルベリー・フィンの冒けん』より

    備考 <注意事項>
     当日の撮影およびイベント写真のSNSなどへの投稿はお控えください。
    <こんな方が参加されています>
    ・メインの参加層は20~30代の社会人が中心です
    ・男女比は、40:60です
     他の読書会よりも女性が若干多い傾向です
    ・初参加の方も3割程度いらっ しゃいます
    ・本や書店が好きな方が多いのが特徴的です

    GUEST

    柴田 元幸(しばた もとゆき)

    翻訳家、東京大学文学部名誉教授。東京都生まれ。
    ポール・オースター、レベッカ・ブラウン、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソンなど、現代アメリカ文学を数多く翻訳。2010年、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』(新潮社)で日本翻訳文化賞を受賞。
    マーク・トウェインの翻訳に、『トム・ソーヤーの冒険』『ジム・スマイリーの跳び蛙―マーク・トウェイン傑作選―』(新潮文庫)、最近の翻訳に、ジャック・ロンドン『犬物語』(スイッチ・パブリッシング)やレアード・ハント『ネバーホーム』(朝日新聞出版)、編訳書に、レアード・ハント『英文創作教室 Writing Your Own Stories』(研究社)など。
    文芸誌『MONKEY』、および英語文芸誌 Monkey Business 責任編集。2017年、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。